生き活きことわざ ことばの力餅

ことわざは生きたことば。ポジティブなことばがイキイキした心をつくり、ポジティブな心が世界に一つだけの金メダルにつながります。ことばは心の力餅です。

漢字の森をゆかいに探検

 

雑誌の「読者プレゼントコーナー」で「銀の朏(みかづき)10㎏」というのを見つけました。

岐阜県飛騨の中山間地域で作っている米の名称です。

“銀の朏”のHPには次のような命名のいわれが載っています。

「“銀の朏”の米粒には、すっと、白い筋が入っています。それが、まるで三日月のようだということで、この名がつきました。
「朏」という文字のつくりにあたる「出」の文字は、「山」がふたつ連なっていますね。それは、銀の朏の故郷である、岐阜県下呂市の美しい山々。この山々にのぼる三日月を思い浮かべてみてください。ひとたび、銀の朏を召し上がった方ならきっと、その味わいが舌の記憶に蘇ることでしょう。」

それにしても「朏」はあまりなじみがない漢字ではないですか。

手元にある小型の漢和辞典には載っていません。大型の漢和辞典を見ると、音は、ヒ、なりたちは、月+出の会意文字で、月が出はじめて、光のまだ明らかでないもの、みかづき意味を表す、と書いてあります。

白川静の「字統」には、金文がありますので暦法上の用語として古くから使われていたようです。

朏(みかづき)、大朏(おおつき)、朏島(はいじま)などの名字がありますが、珍しい名字ですね。

月を日に変えると昢になり、昢の音はホツ。日の光夜明け、という意味です。 

明は日と月で明るいというのは俗解で日は窓の意味で窓から差し込む月の光。

晃は日(太陽)と光で、太陽の光。

晶の日は星で多くの星が輝いている様子。

では、腥はどいう意味か。夜空に月と星が輝いて様を想像しまか。実は月はにくづきで、なまぐさいという意味です。