生き活きことわざ ことばの力餅

ことわざは生きたことば。ポジティブなことばがイキイキした心をつくり、ポジティブな心が世界に一つだけの金メダルにつながります。ことばは心の力餅です。

正という字は一度止まれと書く一時一旦止まって…

生きる力 のことば

 

という字はまれと書く

 

f:id:kanjitan:20161212210218j:plain ラジオを聴いていたらお坊さんが「正しいという字は一度止まれ、

     と書きます。」と話していた。

     お坊さんは「○○という字は」という話が得意だね

   親という字は、がいい例だ。

f:id:kanjitan:20161212210259j:plain 「正」は「一+止」だね。

f:id:kanjitan:20161212210218j:plain 白川静博士の字源説では

   「甲骨文や金文では一は□の形で、

   城郭に囲まれている邑(むら)。

   止は足跡の形で、

   都邑に向かって進撃する意味で、

   その都邑を征服することをいう。」

   と説明している。

f:id:kanjitan:20161212210259j:plain 一と止に分解するのは字源とあっているんだね。

f:id:kanjitan:20161212210218j:plain そう。

   ただ、お坊さんの話は一度止まって周りを見回して、

   状況をしっかりと確認しなさい、

   そうすれば正しい方向が見えてくる

   という話なんだね。

f:id:kanjitan:20161212210259j:plain 一度止まる、と言えば「一旦停止」ということばがあるよ。

f:id:kanjitan:20161212210218j:plain ラジオでJR東日本が踏切で一旦停止をというCMを流している。

   故郷に帰って美しい山河、きれいな空気に気が行ってしまい

   踏切で止まらず…という場面設定だ。

f:id:kanjitan:20161212210259j:plain 一旦停止なんだね。交通法規では一時停止だよ。

f:id:kanjitan:20161212210218j:plain そこなんだ。交通法規では一時停止だ。

   「一時」は「いちじ」と「いっとき」の読み方がある。

    交通法規では「いちじ」だ。

   「いっとき」は「一時避難場所」を

   「いっときひなんばしょ」と振り仮名がふってある自治体があるよ。

f:id:kanjitan:20161212210259j:plain 「いちじ」と「いっとき」ではニュアンスが違うかなあ。

f:id:kanjitan:20161212210218j:plain 踏切で一時(いちじ)停止は車を止めて左右を見る、

    わずか「10秒くらい」かな。

   「いっとき」は何時間もということもあるんじゃないか。

f:id:kanjitan:20161212210259j:plain そうか。

f:id:kanjitan:20161212210218j:plain 踏切では「いちじ」より「いったん」の方が言葉の感じがいいと思う。

f:id:kanjitan:20161212210259j:plain 「いったん」は「どっこらしょ」という感じの間がある感じがするかな。

f:id:kanjitan:20161212210218j:plain 運送会社のトラックの後部に

   「横断歩道の手前で徐行、一旦停止」

   と書いてある車がある。

f:id:kanjitan:20161212210259j:plain 横断歩道の手前で車は止まらないね。

f:id:kanjitan:20161212210218j:plain 小学生が手を挙げていても止まらない車もある。

f:id:kanjitan:20161212210259j:plain 横断歩道で車を止めたら、後ろの車に追突されたという話もある。

f:id:kanjitan:20161212210218j:plain ひどい話だなあ。

   「一旦停止」は踏切や横断歩道で

   「どっこらしょ」と間をとって止まる感じがするんだけど。

f:id:kanjitan:20161212210259j:plain 「いちじ」は「間に合わせ」というニュアンスもあるし。