強く生きる 炎のことば
伊達マスク
花粉が飛んでマスクをしている人が多いですね。
花粉症はたいへんです。
花粉症でなくてもマスクをしている人はたくさんいる様です。
伊達マスクというやつですね。
コミュニケーション研修で花粉症でもないのに
マスクを外さない女性がかなり居たって評判になっていましたよ。
マスクをしていては口の動きが分かりません。
そうなると鉄仮面みたいになってるんですかね。
マスクが仮面の代わりですか。
顔を見せたくないんだから、仮面ですね。
透明人間になりたいんですか。
なかばそうでしょうね。
存在自体を隠したいんですね。
東京花子という記号を見えなくするんでしょうか。
なんか、防犯カメラで撮られたくないような、
犯罪を犯すのに顔が見えないように隠す心理と似ていますか。
コンビニではフルフェースヘルメットの入場禁止と書いてあったりします。
マスクも同じ扱いにしないとだめですよ。
顔がはっきり見えない人は入場禁止。
防犯カメラに写ってないのと同じですってねえ。
昔は高貴な人は御簾で顔を隠していましたね。
今は高貴でなくても顔を隠します。
そういえば、弥次喜多道中だって、顔を出しているけれど、
仮面を被っているのと同じじゃないですか。
なんでですか。
顔は出しているけれど、匿名と同じじゃないかと思うのです。
どんなへまをしでかそうが、
お縄につかなければチリのように吹き飛んで跡形もなく消え去ります、
というわけですか。
江戸まではそんな話は伝わりません。
忍者は覆面をして出てきます。
闇の中なら覆面で闇に紛れ込み、
明るいところなら、普通の姿で人ごみに紛れ込む。
明るいところで覆面したら目立つのではないですか。
マスクも同じ。一人だけなら目立つでしょう。
一人だけなら目立ちます。
大勢いるから紛れ込むんです。
大勢いるから目立たない。
目立たない。目立たない。
それがみんなの生きる道。