社会のことば
埼玉県が世界に誇るにくいヤツ
🐨 映画「翔んで埼玉」は埼玉県で興行収入が異常なくらい伸びています。
😺 埼玉県民といっても埼玉都民が多いからじゃないですか。
🐨 埼玉ネイティブはどう思っているのでしょうか。さいたまんぞうさんがブレークしたいと願っているのでありましょう。
😺 「なぜか知らねど、夜の埼玉は…」というコミックソングですね。
歌う審判として浅草東洋間で」漫談をしているそうです。
🐨 もう一花咲かせたいのでしょう、人情紙吹雪でありますね。
😺 埼玉県はさいたまんぞうで全国区になったんでしょうか。
🐨 いいえ、下町ロケットよりもものすごいものを作った企業があるんです。
😺 小説になりますか。テレビドラマになりますか。
🐨 さあどうでしょう。
埼玉県が誇るのは、食パンの袋についている白や水色の
プラスチック留め具であります。
😺 えっ、あれが埼玉県で作られているんですか。
🐨 その名は「バッグ・クロージャー」。
年間30億個を川口市の工場で作っているクイック・ロック・ジャパン
という会社であります。
😺 そんな名前聞いたことがありませんです。
🐨 聞いたことがある人なんかいないでしょう。
業者以外は。
😺 山崎パンなどの食パンの袋はあれで止めてありますよ。
🐨 じつは、バッグ・クロージャーを考案したのは1952年、
アメリカで包装機械事業を営んでいたフロイド・パクストン氏が、
「りんごを袋詰めしたあとに袋の口を簡単に閉じる方法はないか?」
と依頼され、飛行機の中で原型を思いつきました。
日本では食パンの留め具というイメージが強いですが、
アメリカでは今でも野菜や果物の包装に使われることが多いんです。
😺 考案者はアメリカの人でしたか。
🐨 人件費の安い中国で作らないのは、真似されたくないからでありましょうか。
😺 それにしても、バッグ・クロージャーという名を聞いて納得しました。
ガッテン、ガッテン、ガッテン。
🐨 ガッテンしていただいて、このお話はクローズであります。